東北大学大学院の川畑伊知郎特任準教授らの研究グループが、アルツハイマー病などの加齢に関連する脳疾患を鑑別できる血漿マーカーとして『脂肪酸結合タンパク質(Fatty Acid-Binding Protein, FABPs)』が有用であることを発表しました。
このマーカーは、他の疾患マーカー(Tau, GFAP, NF-L, UCHL1)と組み合わせることにより、アルツハイマー病、軽度認知機能障害、パーキンソン病、レビー小体病を発症前に予測することが可能となり、早期治療介入による発症前の根本治療が期待されています。
さらに、FABP5および7ではアルツハイマー病、FABP2ではパーキンソン病の既存マーカーとの相関性が見られました。FABP3では、認知機能や運動機能に関連する既存マーカーと相関し、疾患ごとに鑑別が可能になる可能性が示唆されました。

引用論文:Kawahata I, Sekimori T, Oizumi H, Takeda A, Fukunaga K. Using Fatty Acid-Binding Proteins as Potential Biomarkers to Discriminate between Parkinson's Disease and Dementia with Lewy Bodies: Exploration of a Novel Technique. Int J Mol Sci. 2023 Aug 26;24(17):13267. doi: 10.3390/ijms241713267. PMID: 37686075; PMCID: PMC10487513.

掲載元https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37686075/

東北大学ニュースページhttps://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/09/press20230925-03-ad.html

 

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『脂肪酸結合タンパク質(Fatty Acid-Binding Protein, FABP)』とは?
FABPsは、水に不溶な脂肪酸や代謝物に結合する細胞内タンパク質です。脂肪酸の細胞内取り込み・輸送・代謝を調節し、様々な細胞機能に関わると考えられています。脳には、3種類のFABP(FABP3, FABP5およびFABP7)が存在することが解明されています。また、FABP3は心臓由来脂肪酸結合タンパク質(Heart type fatty acid-binding protein, H-FABP)とも呼ばれており、急性心筋梗塞のマーカーとしても活用されております。