PD-L1(プログラム細胞死リガンド1、別名: B7-H1、CD274)は、T細胞の活性化と免疫応答を調節する因子です。
細胞表面リガンドのB7ファミリーに属します。
PD-L1は、PD-1膜貫通受容体に結合し、T細胞の活性化を抑制します。
PD-L1は、新規のB7タンパク質ホモログの探索により発見された後、抗原提示細胞、活性化T細胞、胎盤、心臓、肺などさまざまな組織に発現している分子であることが示されました。

細胞外の2つのドメインであるIgV、IgCと、細胞内の短い領域(細胞質領域)から成っています。

PD-L1は、黒色腫、卵巣がん、結腸がん、肺がん、乳がん、腎細胞がんなどの幅広い種類の腫瘍で発現していることがこれまで報告されています。
T細胞が腫瘍組織に浸潤すると、T細胞から分泌されるインターフェロン-γのようなサイトカインにより、がん細胞がPD-L1を発現します。
発現したPD-L1は、T細胞のPD-1に結合することで、T細胞の増殖とサイトカインの産生を抑制します。

免疫チェックポイント阻害薬の効果予測因子として、PD-L1の研究が進められています。
PD-L1の発現の強さによって、免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の組み合わせなど、有効ながんの治療法が選択されることになると考えられます。

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■ Abcepta社 抗PD-L1抗体

● マウスモノクローナル抗体
AW5698 マウスモノクローナル
ASC12135 マウスモノクローナル(4F2)
ASC12136 マウスモノクローナル(8E12)
ASC12137 マウスモノクローナル(8E12)ビオチン化抗体
ASC12138 マウスモノクローナル(5H6)
ASC12139 マウスモノクローナル(6H10)
ASC12140 マウスモノクローナル(2D6)
ASC12141 マウスモノクローナル(1F11)
ASC12142 マウスモノクローナル(1D7)

● ウサギモノクローナル抗体

AP80075 ウサギモノクローナル(AC37)
AP80078 ウサギモノクローナル(BK58)
AP80079 ウサギモノクローナル(AK94)
AP80101 ウサギモノクローナル(AN53)
AD80167 ウサギモノクローナル

● ヒト化抗体
ABV12036 ヒト化モノクローナル(Atezolizumab)

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