カルプロテクチン（Calprotectin）は、好球中に含まれるカルシウム・亜鉛結合タンパク質です。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患（IBD）や過敏性腸症候群では、カルプロテクチンが便ともに体外へ排出されることから、腸管の炎症度を反映するマーカーとして知られています。
また、近年の研究では、血清カルプロテクチンは、新型コロナウイルス感染症の重症患者に対する疾患予後のバイオマーカーであることが示されています。プロカルシトニン（PCT）やC-リアクティブプロテイン（CRP）などの従来の急性期バイオマーカーよりも、より正確な鑑別を可能とする報告*もあります。
*ページ下部の参考文献を参照ください。

AROTEC Diagnostics社では、カルプロテクチンの抗原、モノクローナル・ポリクローナル抗体のラインナップがございます。

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2024年5月17～20日にスロベニアで開催される「国際自己免疫学会」にて、AROTEC Diagnostics社が研究開発、ローンチ予定のLKM-1、LC-1（自己免疫性肝炎マーカー）についてのカンファレンスが開催されます。
アップデートがあり次第、弊社診断薬原料Webニュースでお知らせいたします。

- 参考文献 -
〇Shi H et al. (2020) Neutrophil calprotectin identifies severe pulmonary disease in COVID‐19. J Leukoc Biol; 1–6.

〇Silvin A. et al. (2020) Elevated Calprotectin and Abnormal Myeloid Cell Subsets Discriminate Severe from Mild COVID-19. Cell. 182, 1401-1418. 

〇Bauer W. et al. (2021) Outcome prediction by serum calprotectin in patients with COVID-19 in the emergency department. J. Infect. 82(4): 84–123.

〇Guadiana Romualdo, L.G. et al. (2021) Circulating levels of GDF-15 and calprotectin for prediction of in-hospital
mortality in COVID-19 patients: A case series. J Infect. 82(2): e40–e42.

〇Udeh R. et al. (2021) Calprotectin, an Emerging Biomarker of Interest in COVID-19: A Systematic Review and Meta-Analysis. J. Clin. Med. 10, 775.

〇Mahler M et al. Circulating Calprotectin as a Biomarker of COVID-19 Severity. Expert Review of Clinical Immunology 2021.

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