マウスモノクローナル抗体を用いたイムノアッセイにおいて、HAMA(ヒト抗マウス抗体)やRF(リウマチ因子)は交差反応性を示す干渉因子として知られています。
適切なブロッキング剤を選択してこれらの干渉因子を除去することが、適切なアッセイを行うために重要です。
これらのブロッキング剤は、通常動物性の原料を用いて製造されます。
今回Meridian社から発売された新しいブロッキング剤であるK-Blockは、動物成分フリーの製品です。
■ K-Blockの5つの特長
1. 特異性が向上
K-Blockは、アッセイ系に用いられている動物由来の抗原や抗体と交差反応をしません。
そのため、従来のブロッキング剤よりも特異性が向上しています。
非特異的な結合が低下することで、シグナル・ノイズ比が改善されます。
2. ロット間差の小さいブロッキング剤
動物由来の原料を用いたブロッキング剤は、ロット毎にばらつきが見られます。
そのばらつきにより、アッセイ結果の一貫性に影響を与える可能性があります。
K-Blockは動物由来原料を含まないため、試験結果に一貫性をもたらします。
規制上の利点により、市場投入までの準備期間も短縮されます。
3. 動物倫理への配慮
動物成分を含んだ従来のブロッキング剤からK-Blockへと切り替えることで、より動物倫理に配慮したアッセイ系を構築することができます。
4. 規制遵守
欧州連合(EU)指令 2010/63/EUなどの規制により、動物成分を含まない試薬の仕様が奨励されています。
K-Blockの使用は、これらの規制に沿った形で研究開発を進めることができます。
5. 汚染リスクの低減
従来のブロッキング製品に使用されている動物成分は、ウイルスやプリオン、エンドトキシンなどの汚染物質を運ぶ可能性があり、アッセイの精度に影響を与える可能性があります。
動物成分を含まないため、このリスクを回避できます。
ご興味ございましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください。