AnteoBindは、抗体や抗原などのタンパク質をビーズや平面基材に結合させる分子接着剤です。

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今回は、実際にAnteoBindを使用した事例をご紹介します。

Anteo社フライヤー

元の論文: COVID-19 patient serum less potently inhibits ACE2-RBD binding for various SARS-CoV-2 RBD mutant

 

この事例では、Luminex®(xMAP®)システムを用いて、COVID-19の患者血清の、SARS-CoV-2の各種変異株のRBDとヒトACE2の結合の阻害率を測定しています。

 


▲COVID-19感染者の血清サンプル(PCR判定後7日から49日、n=50)のSARS-CoV-2野生型および変異株のRBDに対するACE2結合阻害率(%)。野生型と比較したACE2結合阻害率の低下(Fold-reduction)は、野生型と各変異型の中央値(黒い水平線)間の比率で算出されている。

 

 

この測定をするにあたり、AnteoBindはビーズに効率良く変異株のRBDを結合させるために使用されました。


▲異なる結合方法で作製されたRBD結合ビーズによるRBD-ACE2結合の検出。(a) AnteoBind (AnteoTech Activation Kit)と (b) EDC/sNHS を用いて 野生型、アルファ株、ベータ株のRBDタンパク質をビーズに結合させ、0.1 ng/mL~2.5 μg/mLのビオチン化ACE2と共にインキュベートすることで、RBD-ACE2の結合が測定されている。

 

AnteoBindは、ビーズや基材への結合において、従来の方法では効率や配向性の面で課題を持つタンパク質についても結合を改善し、アッセイの感度を向上させる可能性があります。

Luminex®ビーズのほか、磁性粒子やラテックスビーズ(カルボキシル基修飾)、平面基材にも利用可能です。

 

ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。