NatureでFSHとアルツハイマー病の関連性を示す研究結果が報告されました。

(論文リンク:https://www.nature.com/articles/s41586-022-04463-0

 

 

 

アルツハイマー病は、高齢の女性で発症率が高いことが知られています。閉経後の女性には卵胞刺激ホルモン(FSH)が多く存在しており、これが原因である可能性がありました。

 

この論文では、FSHが海馬や皮質の神経細胞に作用し、アミロイドβやタウの沈着を促進し、アルツハイマー病の特徴を示すマウスの認知機能を低下させることが報告されています。

また、これらのマウスでFSHの作用を阻害すると、アルツハイマー病様表現型が消失する結果も示されています。

研究チームは、FSH阻害剤は、アルツハイマー病の治療と同時に、肥満、骨粗鬆症、脂質異常症などのリスクを軽減する手段にもなると想定しています。