ベリタスでは、世界中のサプライヤーネットワークを通じて、国内の診断薬メーカーの皆様に向けて高品質な抗体・抗原からヒト検体まで、幅広く取り扱っております。
今回は感染症関連の項目から、COVID-19との判別が注目されるインフルエンザ・今年ノーベル賞で話題となったC型肝炎・近年感染者数が増加している梅毒などをピックアップし、弊社取り扱いの抗体・抗原をご紹介いたします。

 

●インフルエンザ
インフルエンザウイルスにはA型,B型,C型の3つの型があり、毎年A型とB型に流行的な広がりが見られます。
ウイルス粒子表面にはHemagglutinin(HA)とNeuraminidase(NA)という糖タンパク質があり、特にA型ではこれらの抗原性の違いから、多数の亜型(16種類のHAと9種類のNA)に分類されています。
今年は新型コロナウイルス(COVID-19)の流行に伴い、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの判別・検査に注目が集まっています。

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●B型肝炎
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気です。
HBVは二重構造を有したDNA型の球状ウイルスで、表面のエンベロープタンパク質がHBs抗原、内側のコアタンパク質がHBc抗原と呼ばれ、コアの中にHBs抗原、HBc抗原、X蛋白質、DNAポリメラーゼなどをコードするHBV DNAが存在しています。
日本では、1986年から開始された母子感染予防対策事業によってHBVの母子感染をほぼ防げるようになりましたが、未だにピアスの穴開け・性行為等による水平感染や、ワクチン接種を受けていない乳幼児の感染が報告されています。

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●C型肝炎
C型肝炎は、主に針や他の薬物注射器具の共有などが原因となり、血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)が感染することで起こる病気です。
2020年のノーベル医学生理学賞は、HCVの発見に貢献したハーベイ・オルター氏、チャールズ・ライス氏、マイケル・ホートン氏の3人に授与されました。
HCVは球状の一本鎖RNAウイルスで、エンベロープとコアからなる二重構造を有するとされており、ゲノムとして持つプラス鎖RNAからはウイルス粒子を形成する構造蛋白(core、E1、E2、p7)とウイルス粒子に含まれない非構造蛋白(NS2, NS3, NS4A, NS4B, NS5A, NS5B)が産生されます。
日本でのHCV感染者数は約150万人と推定されており、肝癌死亡者のうち約8割がC型肝炎を伴っているとされています。

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●梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマ菌(学名:Treponema pallidum subsp. pallidum)によって引き起こされる性感染症(STD)です。
日本では梅毒の報告数が2010年以降増加傾向に転じており、国立感染研究所の調査によると、2020年の累積報告数は9月30日時点で4,412例となっています。

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