米国に本拠を置くBiosPacific社は、1989年の設立以来世界中の診断薬メーカーに高品質な抗体・抗原を提供しています。その製品ラインナップは2000以上にのぼり、分野は心筋、がん、ホルモン、感染症など非常に多岐に渡ります。今回はそのラインナップの中から、BiosPacific社が特におすすめする分野の抗体・抗原を紹介いたします。
腎
NGAL
NGAL(Neutrophil Gelatinase-Associated Lipocalin)はLipocalin-2としても知られる分泌型糖タンパク質で、急性腎障害(AKI)の早期診断、重症度などの検査に有用なマーカーです。腎障害時に腎で発現が増加し、血中や尿中において、AKIのマーカーの中でも早期に上昇するとされています。
BiosPacific社では抗NGALモノクローナル抗体を取り扱っております。
胃
PepsinogenⅠ,Ⅱ
ペプシノーゲンⅠ,Ⅱは胃粘膜委縮の指標や胃癌スクリーニングに有用なマーカーです。ペプシノーゲンⅠは胃底領域の主細胞で分泌され、ペプシノーゲンⅡは胃底腺のほか噴門腺、幽門腺、十二指腸腺と全体で分泌されます。胃癌のハイリスク群である萎縮性胃炎により胃粘膜の萎縮が進行すると、胃底腺領域は萎縮し幽門腺領域が拡張するため、ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ比が低下します。
BiosPacific社では、ペプシノーゲンⅠ,Ⅱそれぞれのモノクローナル抗体および抗原を取り扱っております。
高血圧
Renin
レニンは高血圧におけるレニン-アンジオテンシン系機能の評価に有用なマーカーです。レニン-アンジオテンシン系では、酵素であるレニンの働きが関わって最終的に血圧の調整にかかわるポリペプチドのアンジオテンシンIIが産生されます。
BiosPacific社では抗レニンモノクローナル抗体および抗原を取り扱っております。
感染症・炎症
PCT (プロカルシトニン)
PCTは細菌感染症、特に敗血症の診断・重症度診断に有用なマーカーです。PCTはカルシウム調節ホルモンであるカルシトニンの前駆物質であり、N末端、カルシトニン(CT)、カタカルシン(KC)の3領域を持っています。甲状腺のC細胞で生成され、カルシトニンに代謝されて分泌されますが、重症細菌感染症の場合に甲状腺外で産生されてPCTのまま血中に放出されます。
BiosPacific社では抗PCTモノクローナル抗体・ポリクローナル抗体およびリコンビナント抗原を取り扱っております。
SAA (Serum Amyloid A)
SAAは炎症状態の鑑別に有用なマーカーです。SAAはCRPに比べて感度が高く、CRPの上昇程度の低いウイルス感染症などの疾患でも測定の意義があるとされています。
BiosPacific社では抗SAAモノクローナル抗体およびリコンビナント抗原を取り扱っております。
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