ニパウイルス(Nipah virus:NiV)感染症は、東南アジア地域で公衆衛生上重要な新興感染症のひとつです。
1998 - 99年にマレーシアで多発した急性脳炎患者から新種のパラミクソウイルスが同定され、その後同定したウイルスが採取された村に因んで「ニパウイルス」と命名されました。

日本国内においてはこれまで(2018年3月時点)直接的な被害はありませんが、2003年11月改正の感染症法において4類感染症に指定されています。

fruit bad

(画像:Meridian Life Science社から転載)

 

ニパウイルスは、ヘンドラウイルス*と同様に「へニパウイルス属」という新しい属に分類されるウイルスです。ヒト、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ネコ、およびイヌにもウイルスを感染させることができますが、オオコウモリ(フルーツコウモリ)が自然宿主として同定されています。 ニパウイルス感染症の症状はインフルエンザと類似しており、場合によっては脳炎を引き起こす可能性があります。致死率は高く(40〜70%)、特別な治療法は確立されていません。

* ヘンドラウイルス(Hendra virus):
ウマ、ヒトに対し重い肺炎等を引き起こす原因ウイルスで、新興感染症の一種(4類感染症)。宿主はオオコウモリ。

 

南アジアでもニパウイルス感染例が見つかっており、今後、ニパウイルスの検査診断は疾患の特定と管理が重要になるかもしれません。現在、ニパウイルス感染症の診断法には、ELISA(IgGおよびIgM)、RT-PCRおよびウイルス単離が挙げられます。しかし、ニパウイルスはバイオセーフティレベル(BSL)4に分類され、ネイティブ抗原を扱う場合は高レベルの封じ込め施設が必要です。

ニパウイルスを構成するタンパクの中でも「ニパウイルスGタンパク(NiV G)」は、抗原特異的抗体が認識するために必要なエピトープおよび立体構造を有します。
このたび、Meridian Life Science社から、NiV Gリコンビナントタンパクおよびモノクローナル抗体を取扱開始しました。

 

特長

  • ELISAに利用可能
  • モノクローナル抗体は、サンドウィッチELISAやキャプチャーIgMアッセイに利用可能

 

 

製品リスト

商品コード番号をクリックすると、詳しい製品情報が見られます。

商品コード 商品名および特徴
C01974M MAb to Nipah Virus G Protein

  • リコンビナントNiV G タンパクに反応
  • デングウイルス、ジカウイルスおよびチキングニアウイルスのエンベロープに交差性なし
  • マウスモノクローナル抗体(クロマトグラフィー精製済)
C01975M MAb to Nipah Virus G Protein

  • リコンビナントNiV G タンパクに反応
  • デングウイルス、ジカウイルスおよびチキングニアウイルスのエンベロープに交差性なし
  • マウスモノクローナル抗体(クロマトグラフィー精製済)
R01766 Nipah Virus G Protein, Rec.

  • ヒト、ブタ、コウモリ間でアミノ酸配列を高レベルで保存
  • アッセイのコントロールに利用可能
  • 昆虫細胞系で発現させたリコンビナントタンパク
    (クロマトグラフィー精製済)
  • 分子量:~50 kDa(12% SDS-PAGE)

 

Matched Pair情報

Meridian Life Science社からは、以下の組み合わせを提案しています。

Capture Detection Rec. Antigen
C01975M C01974M R01766

 

Meridian Life Science社提供のニュース記事はこちら(英語)>>

 

 

参考資料

ニパウイルス感染症とは(国立感染症研究所)

Nipah Virus (NiV) Infection(WHO、英語)

 

本記事で紹介した製品に関するお問い合わせはこちら>>